講演会

今日は、リーデンローズの大ホールと小ホールで
同じ時間帯に素敵な講演会があった。

どちらの講演会に行こうかと迷ったのだが、夫が
五木寛之さんの講演会に行こう！というので、小
ホールであった『マザー・テレサと生きる』の監督
千葉茂樹さんの講演会は断念した。

千葉監督の話は、8月に広島世界平和記念聖堂
（カトリック幟町教会）でも聴けるそうなので、今日
は五木寛之さんの講演会をしっかり楽しんだ。

書くことが本業なので、講演は苦手だと言われて
いたが、詩的な流れのある自分の言葉でしっかり
伝えたいことを話され、言葉に感動して涙している
方もあった。

私なりに講演の内容をアウトプットすると…

現代は、悲しい・寂しい・苦しいなどはマイナス思
考として排除しがちだが、喜びと悲しみは一体の
ように、悲しみを認め悲しい時には悲しいと叫びな
がら、悲しみから逃げないこと！。

プラス思考も大事だが、マイナス思考も同じように
大事！心が萎えている時は萎えていることを認め
大きなため息をつきながら、その時をゆっくり過ご
せばいい。

永井荷風がよく使った言葉「暗愁」（今は死語にな
っている）が教えることは、人間には心の中に無意
識のうちに不思議な寂しさを持っている、その寂し
さはとても大切なものだということ。

雪国で、雪の重みで折れる木というのは、屈しない
木である。人間も強くて堅い心の人は折れやすい。
弱い心を認めてしなうことも大切！など心の中には
みんな１匹ずつ塞ぎ虫がいるのだから、塞ぎこむ日
があってもあたりまえなんだよ！と優しく投げかけ
られた。

涙している人がたくさんあったということは、どん
なカウンセリングよりも響く講演だったのではない
かなあと思った。