生まれてきたことがロマン

今日は、ミュージアム花さんの開館10周年
に企画された「辻村寿三郎　講演＆人形舞」
に行ってきた。

77歳と言われていたが、人形と舞っておれら
れる姿は77歳とは思えず、本物の美しさを堪
能できた～。

　

人形は、自分でものをうみ出すことはできま
せん。人間の命よりとても不自由なのです。

たとえ何かが欠けていても、自分の意思で自
分の力で 自分の思いで 生きられる人間の命
に生まれてきたことは、決して意味のないこと
ではないのです。誰から生まれようと 何処で
生まれようと、どんな育ちかたをしようと生きて
いるということはとても得がたいことなのです。

人形ではない人間の命に生まれて来たことは
考えてみるとその条件を自由に選択すること
はできないのです。
長い間、私は人形を作り続けて来て生まれた
その人形から、このことを教えられました。

人形は私に目に見えない元気を与えてくれま
した。より美しく、より活き活きとした人形で、皆
様にこの元気を感じて楽しく生きてもらいたい
のです。

人形の生命 人間の生命、命は美しい、楽しい。

人形とともに生きてこられた 辻村さんならでは
の素敵な話を聴き、いいものに触れる感動を久
しぶりに味わえた。

こんな機会をつくって下さったミュージアム花さ
んに感謝だなあ。